テラは、私たち地球上の生命体を育てはぐくみ愛することで、自らの進化を進めるプログラムを持った生命体です。……。私たちが魂という球を持つように、テラは地という魂を持っています。そして人の魂、動物の魂、植物の魂、鉱物の魂、空の魂、すべてを「地の球」としてまとめ上げる役目を選んだのです。そして「テラス(天顕透)」という完全な進みを成す覚悟を決めました。そのときから私たちも「テラス」に向かって進化することになりました。
「このテラス」という進化は純粋化であり、正常化であり、透明化でもあります。すべてをもっとも汚れなき状態にすること、源の意思を純粋に映し出し、表すことです。無垢なる源を、さらに無垢なる状態に進ませることです。
こうした本来の「ススメ ススミ ユク ミチ」をテラが進んでいく過程で、テラは、その全体の総合性と調和性を崩しました。その主因は私たち人類です。人類の歴史を振り返ってみると、テラの進化の乱れにも納得がいきます。
テラは常に、共に生き、共に栄え、共に愛し合うことを望み、人類が何をしようと、どんなことを成そうと、ただ黙って見守っていました。そしてそうした自らの育て方、はぐくみ方、愛などに自信をなくし、すっかり老いてしまいました。たくさんの存在に臑 (スネ) をかじらせてくれていたテラが、力尽きてきたのです。
このテラの老いを感じた私たちがテラに呼びかけを始めました。「地球が危ない!」。宇宙知性たちも一心にメッセージをくれました。「なんとかしよう!」と。
この呼び声にテラが息を吹き返したのです。いま閉じていた瞳を開け、再び、自らのプログラムを新たに感じ始めたのです。
そして、決心してくれました。「もう一度やり始めましょう」と。その兆しは1990年から始まっています。が、地球が自ら決意したのは昨年1996年のことです。(P130-131)
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